4/20/2021 投稿日 2021年4月21日 著者 かめの幸カンパニー 山梨鐐平カテゴリー 山梨鐐平の世界/トップニュース 宮殿の庭に馬を駆り砂煙を上げて現れたるはかのフランソワーズ・ド・サン・スラン。その時、この両性具有の王女の肩には講和成立祝賀の為の晴れの競技で相手方の折れた槍の穂先が深く突き刺さったままであった。「生きるるは死するの始めなり」王女はそう呟くと肩に刺さった槍の穂先を左手で一気に引き抜いた。その血潮は庭園の噴水よりも美しく高く空に舞い上がったのだった。そうして王女は何事も無かったかの如くやおら競技場に戻って行ったと言う。全ては馬上の出来事であった。 1559年(春)