7/2/2021 投稿日 2021年7月3日 著者 かめの幸カンパニー 山梨鐐平カテゴリー 山梨鐐平の世界/トップニュース その螺旋階段の軋み音は、時に人の叫び声に例えられる様な不快な騒音を発するのでございます。更には所々、足元が水平で無いが為に目眩を惹起するに至り、私の行く手を繰り返し拒むのでございます。約めて申し上げますと、常ならず生命を持ち合わせているこの建物の魂は、院長様以外の人間がその秘密の書庫に入り込む事を、甚だ激しく嫌っているのでございます。辛うじて登り着きますと、そこには意外なほど華美で重量感のある大きな扉があったのでございます。 (つづく)